バイクのヘルメットには色々な種類があります。フルフェイスタイプ。ジェットタイプ、オフロードタイプ、ジェットタイプであっても、オープンフェイスタイプ、ストリートタイプ(シールドがないジェットヘルメット。後付け可能なものもあります)など、実に多彩なラインアップが各メーカーによって用意されています。タイプ別に固有のメリット、デメリットも当然あります。フルフェイスだと、夏の季節の渋滞にはまると、とても暑くて、ヘルメットの中でダラダラと汗をかいてしまうこともあります。ですが、安全性はヘルメットのタイプの中では、最も高いものでもあります。ジェットタイプは、視界が確保しやすく、メガネをかけたままでもヘルメットを着用出来たり、信号待ちの時にちょっと水分補給と言うような時でもヘルメットを脱ぐことなく出来てしまいます。ですが、顎の部分を保護してくれないので、もし、事故で、顎から地面に接触するようなことになったら、安全性に不安が出てきてしまいます。
ですが、このフルフェイスタイプとジェットタイプのいいとこどりのヘルメットがあったら、どうでしょうか。このいいとこどりのヘルメットのことをシステムヘルメットと呼ばれています。このシステムヘルメットですが、見た目は、フルフェイスヘルメットですが、ジェットヘルメットの快適性も兼ね備えた一挙両得なタイプのヘルメットです。このシステムヘルメットでおすすめをご紹介したいと思います。

■SHOEI(ショーエイ) NEOTEC
こちらは、国内ヘルメットメーカーの双璧の一角を担う、SHOEIのシステムヘルメットです。もちろん、SHOEIの技術が惜しみなく使われているモデルとなっております。そして、フルフェイスのように安全性も兼ね備えております。システムヘルメットの特徴でもある、フルフェイスからジェットヘルメットのような開放感もグローブをはめた状態でも簡単に行う事が出来るようになっています。機能性という点についてですが、シールドの内側にサンバイザーがついております。このサンバイザーは、防曇効果を備えたハードコートが施されていますし、欧州とアメリカのサングラス規格にも適合しております。このサンバイザーは、当然グローブをしたままでも開閉がしやすくなっています。メインのシールドは、視認性が悪くならないように歪みを出来る限り排除されています。そして、曇り対策として、PINLOCKレンズが装着されます。他にも、風切り音が気にならない程度の静粛性もあり、インナーも吸湿速乾性を考慮した材質を採用しています。ヘルメットのアゴ紐を留める構造も、ワンタッチで装着出来る便利さがありながら、微調整も可能な構造となっております。このSHOEIのNEOTECは、安全性、機能性、快適性など総合的に誰にでもおすすめ出来ると思います。

■OGK KABUTO(オージーケーカブト) AFFID(アフィード)
SHOEIを国内ヘルメットメーカーの双璧の一角ならば、このOGKというメーカーは、3番手という印象かと思います。ですが、このOGKというメーカーは自転車用ヘルメットで大変有名でもあります。ヘルメットの種類は違えど、頭を守ってくれるヘルメットメーカーとしての技術は確かなものです。そのOGKのシステムヘルメットとしておすすめなのが、AFFIDです。OGKのシステムヘルメットには、こちらのAFFIDですが、まず、価格が安い点がおすすめ出来る点です。ヘルメットの価格が安ければ、それなりの安全性しかないと思われる方がいらっしゃるかと思いますが、OGKは、自転車用ヘルメットでの実績もありますので、安全性という点でも、安心できると思います。このAFFIDは、外付けのサンシェードが付いているので、日差しの強い日での走行や西日の眩しさも軽減できます。ヘルメットのアゴの部分をチンガードと言いますが、このチンガードは、サンシェードとシールドを額の上部まで上げる事が出来るので、ジェットヘルメットのような開放感を味わうこともできます。インナーも取り外し出来ますし。このインナーは3年消臭という瞬間消臭素材を採用しています。メガネ用のスリットも入っておりますので、価格、機能面からおすすめ出来るシステムヘルメットです。また、こちらのAFFIDは、カラーバリエーションに、マンガのワンピースのカラーもラインナップされています。価格が少し上がります。

■OGK KABUTO(オージーケーカブト) IBUKI(イブキ)
OGKからもう1点ご紹介させて頂きます。こちらのIBUKIですが、先ほどのAFFIDとの違いは、Kabuto独自の空力デバイスのウェイクスタビライザーを装備しており、高速道路などを長時間走行する場合や、風が強い時期や場所でのツーリングなどでの疲労軽減に役立ちます。もちろん空力性能が良いだけでなく、ヘルメット内部の空気の取り込みと排気の具合も良いです。メガネ用のスリットもあり、また、ご使用されている方でメガネライダーの方の評判も良いです。インナーサンシェードも完備しており、インナーも着脱出来ますし、インナーの耳元の部分も必要に応じて調整出来ます。アゴ紐の留め具は、マイクロラチェットを採用しており、Dリングに比べて、簡単にかぶったり、脱いだりがしやすくなっております。高速道路などのハイスピード領域で安全性と快適性を兼ね備えたワンランク上のシステムヘルメットでありながら、コストパフォーマンスも優れております。

■HJC(エイチジェイシー) IS−MAXⅡマイン
HJCというメーカはあまりご存じない方もいらっしゃるでしょうが、このメーカはオートバイ用ヘルメットの専業メーカーです。韓国のメーカーではありますが、リーズナブルな価格設定とヘルメット専業メーカーとしての経験などから、全米のシェア1位という経歴を持っています。そのHJCのシステムヘルメット、IS−MAXⅡマインですが、SHOEIと同じようにサンバイザーがシールドの内側に内蔵されています。メインのシールドもUVカット率が95%となります。チンガードも当然ワンタッチで開閉が可能です。ヘルメットのインナーも着脱可能です。アゴ紐はバックルタイプとなっております。そして、このシステムヘルメットですが、スピーカー収納スペースがヘルメット内部にあるのが、とても嬉しいポイントです。ツーリング中に音楽を聴く方や、友達同士で喋りながら、ツーリングを楽しんでいらっしゃる方にはおすすめです。

■BELL(ベル) Revolver EVO
BELLは、現在のバイクヘルメットの原点のメーカーです。現在のフルフェイスヘルメットの原点です。そんなBELLのシステムヘルメット、Revolver EVOは、他のメーカーのシステムヘルメットについているサンシェードもついております。シールドも防曇、防傷されております。こちらもオーディオスピーカー用の収納スペースを備えております。デザインもカッコ良いいです。アゴ紐はDリング留式となっておりますので、Dリング留式を使われていた方にとっても、システムヘルメットに買い換えたい方におすすめです。価格も比較的お手頃な価格ですが、こちらは、DOT規格という合衆国運輸省認定規格の認証を受けていますので、安全性においても、SG規格と遜色ありません。ただし、このヘルメットは、欧米人向けに製造されているため、日本国内のヘルメットメーカーと同じサイズ表記でも、サイズ感が異なりますので、購入の際は、ご注意ください。ワンサイズ大きめを選ぶと良いそうです。

■NOLAN(ノーラン) N104
このノーランは、老舗のイタリアのヘルメットメーカーです。100%Made In Italyにこだわり、自社工場で生産しています。イタリアでのシェアは、もちろん1位です。イタリア製ということで、頭のフィット感が気になるところですが、、日本正規代理店が取り扱っているヘルメットは、全てアジア人向けに内装設計されておりますので、ご安心ください。安全規格もJIS規格を満足する仕様となってますので、安全性も問題ありません。このN104もボタン操作で収納可能なサンバイザーを備えております。さらに、シールドの曇対策として、PINLOCK曇り止めシールドも付属していますので、春夏秋冬の気温差など気にせずお使いでき流良になっています。デザイン性もジェットヘルメットのように使えるデザインとなっております。インナーも着脱可能となっています。アゴ紐は、Dリング留式です。

■ROOF(ルーフ) BOXER V8
このシステムヘルメットは、フランスのヘルメットメーカーです。他のシステムヘルメットとは、一味違うデザインとなっています。システムヘルメットが、フルフェイスから、ジェットヘルメットに変わるというより、ジェットヘルメットのデザインを損なうことなく、ジェットヘルメットにチンガードがついているイメージですので、ジェットヘルメットのデザインが好きな方におすすめです。
このチンガードは、230°回転しますので、後頭部付近までチンガードがきますが、シールドの開閉調節は、どこでも可能です。サンバイザーなどはついていませんが、デザイン性とシステムヘルメットならではの開放感を味わえるので、おすすめです。

■WINS(ウインズ) Modify
WINSは、石川県のヘルメットメーカーです。このWINS Modifyの最大の特徴は、システムヘルメットとして、チンガードを上げることは可能ですが、チンガード部分を取り外して、完全にジェットヘルメットに変更することも出来る点です。更に、ワイドビューフルフェイスにも変更可能です(別売り)。このようにフルフェイスから、ジェットヘルメット、更には、フルフェイスだと視界がちょっと狭いと感じる方には、ワイドビューフルフェイスにも変更出来るというこのWINS Modifyは、価格も手頃で、初めてヘルメットを買いたいけれど、どれにしていいか分からない、という方におすすめです。更に、オーディオジャックケーブルホルダーもアゴ紐の部分にあります。もちろん安全性も兼ね備えておりますし、シールドもアンチフォグシールドが付属していますので、雨の日や、気温差の激しい時にもバッチリ対応してくれています。そして、こちらのModifyは、インナーバイザーも付いておりますので、ジェットかフルフェイスか迷われている方にピッタリのモデルです。

■Y’s Gear YJ-19 Zenith
Y’s Gearは、ヤマハの純正アクセサリーを製造販売している会社です。そのワイズギアのシステムヘルメットは、こちらも価格もお手頃ですが、細部に嬉しい機能を持つモデルとなります。風切り音に対する静粛性があり、快適なツーリングが楽しめ、ベンチレーション機能、サンバイザーも装備しています。このサンバイザーは二段階固定となっております。システムヘルメットの特徴でもあるチンガードの開閉も片手で簡単に出来るようになっております。更にインナーも着脱可能です。ただし、曇り止めとしてのPINLOCKシールドは別売りとなっております。メガネ用のスリットがあり、スピーカーの収納スペースもありと、豊富な機能性を備えながら価格もお手頃というモデルです。

■MHRJAPAN LS2 G−MAC−RIDE
MHRヘルメットは、ヨーロッパ向けの輸出モデルとして販売しているメーカーです。ヨーロッパ向けということで、安全性や高速走行時の空気の流れなども良く、コストパフォーマンスに優れたメーカーです。
このG−MAC−RIDEは、カラーバリエーションは、他のメーカーに比べて少ない気もしますが、他のシステムヘルメットと遜色のない機能を併せ持っています。シールドは曇り対策として、PINLOCKシールドの装着が可能となっております。インナーバイザーも備え、大きめのスイッチで、グローブを着けたままでも操作がしやすくなっております。チンガードを上げる場合も同様に大きめのスイッチで操作がしやすくなっております。インナーも着脱出来ますし、インカムも装着がしやすいインナーの構造となっています。コストパフォーマンスに優れていて、これだけの機能があるヘルメットであれば、初めてのヘルメットとして、十分満足のいくモデルであるため、おすすめです。

システムヘルメットは、フルフェイスとジェットタイプのいいとこ取りのヘルメットでありながら、安全性と快適性を兼ね備えたタイプのヘルメットです。一方で、安全性について、疑問を持たれる方がいらっしゃるかもしれませんが、フルフェイスのヘルメットの技術が投入されているものでもあります。今お使いのヘルメットが、フルフェイスの方は、もう少し開放感が欲しいけど安全性が…、ジェットタイプをお使いの方であれば、ジェットだと、高速でムシとか小石がたまに当たって痛い思いをされたりした記憶もあるかと思います。そういう方に、是非ともこのシステムヘルメットを使って頂きたいと思います。フルフェイスとジェットタイプのヘルメットのメリットを体験できるでしょうし、これからバイクを買って、ヘルメットを探している方にも、このシステムヘルメットは、おすすめです。そして、ここに挙げているシステムヘルメットは、それぞれのメーカーの特徴がありますので、どれを選んでもきっと満足のいくシステムヘルメットです。