失敗しない原付ヘルメットの選び方
「原付バイク」とは50cc未満のバイクのことです。
その最大のメリットは、普通自動車免許でも乗ることができる、ということです。
原付バイクに乗ったことがない人でも、簡単に習得することができ、原付用ヘルメットを着用しながら通勤・通学などの交通手段としても多く利用されています。
もう一つのメリットは、いろいろなタイプの原付バイクから選ぶことができるということです。
選び方は様々ですが、スクーターからアメリカン、レーサーレプリカからモトクロス系など、様々なタイプの原付バイクが販売されています。
さらにとても気軽に乗ることができます。
ではこれらの特徴を踏まえて、原付用ヘルメットの選び方のポイントについて取り上げていきましょう。
簡単に「原付用ヘルメットの選び方」といっても考慮したほうが良い項目がいくつかあります。
ここでは主に8つの要素を考慮します。
あなたに合った選び方はどのようなものかをぜひ分析してみてください。
1.安全性
一つ目に重要なのは、安全性です。
原付用ヘルメットの選び方を語る上で欠かせない要素です。
なぜなら原付用ヘルメットをかぶる本来の意義が関係しているからです。
「安全性?お店で売っているものはどれも安全ではないのか?」とお考えのあなた、実は違うんですよ。
具体的に安全性のことについて考えてみましょう。
安全性にはいくつもランクがあり、購入の際にはそれを参考にして選ぶことができるようになっています。
一番分かりやすいのは「安全規格」です。
安全規格のことを理解することで、選び方のコツをつかむことができますからね。
「JIS」という規格はよく目にするのではないでしょうか。もちろん原付バイクのヘルメットの世界にも使われる規格です。
「日本工業規格」のことで、落下試験などの厳しい試験を経て認定されるものです。原付を含む125cc以下用と自動二輪用を設定しています。
JISマークがついているものは高いレベルの安全性を保証しているので、まず安心していただいて大丈夫でしょう。
加えて、「強制規格」というものがあることをご存知でしょうか?
その一つに「SG」があります。SGマークも安全性を保証する規格なのですが、JISとは少し違います。
この規格は一般財団法人の製品安全協会から認可されるもので、実は被害者救済制度があります。
もしSGマーク付の製品の欠陥による事故が起きた場合、製品安全協会に連絡することで賠償金を支払ってもらえます。
つまり「保険付の原付バイク用ヘルメット」のマークということですね。
もう一つの強制規格は「PSC」です。
これは消費生活用製品安全法で規定されている規格です。このマークがないものはお店で「原付バイク用ヘルメット」として販売してはいけないと法律で決められています。
このマークがついていないものは「飾り用」として販売されています。
これらの強制規格に加えて、さらに厳しい海外の規格があります。
アメリカの「SNELL」やイギリスの「SHARP」、ヨーロッパ「ECE」などがあります。
安全性を追求したい方は、これらの規格の適合品を重視した選び方をすると良いでしょう。
2.バイクのタイプ
原付用ヘルメットの選び方のポイントその2は、原付バイクのタイプに合わせることです。
例えば、ホンダのNSR50やヤマハのTZR50R等のレーサーレプリカの場合、原付用フルフェイスヘルメットが一番しっくりきます。
まるでレースみたいで格好良いですよね。
アメリカンの場合、一般的によく選ばれるのは原付用ハーフヘルメットでしょう。
特に個人的にはダックテールやイーグルがよく合うと思います。最近では「シンプソン」のフルフェイスが人気です。
普通のフルフェイスとは違い、ロボットみたいなフォルムがとても個性的で、アメリカンにもよく合います。
「ホンダジョルノ」や「ヤマハビーノ」など、クラッシックスクーターに合わせて選ぶなら、原付用ジェットヘルメットまたはゴーグル付きの原付用ハーフヘルメットをおすすめします。
このチョイスを間違ってしまうと少し残念な感じになってしまいます。
例えばNSRにダックテールをかぶってしまうと、半分ロボット・半分動物みたいなちょっと奇妙な感じになってしまいます。
それぞれの良さが生かされていません。しかし意外にこの組み合わせよく見ます。(非常に残念)
原付バイク独特の個性をしっかりと生かせるような選び方をしましょう。
3.快適性
原付バイク用ヘルメットの選び方のポイントその3は「快適性」を考えることです。
原付用ハーフヘルメットは顔の部分を露出するので夏はとても涼しいですが、冬はとっても寒いです。
中には耳のカバーが付いている原付用ハーフヘルメットもあり、さらに夏冬使い分けることができるように取り外せるようになっているものもあります。
この場合どの季節に着用するのかが原付ヘルメットの選び方に影響してきますね。
原付用フルフェイスヘルメットの場合、顔が完全に覆われてしまいます。
そのため、選び方を考えるうえで、内側のクッション性と吸排気システムはカギを握ってきます。
少しの時間ならそんなに違いはありませんが、長い間走行する場合、クッション性が低いと頭が痛くなったりして運転に集中できなくなってしまいます。
安全性を考えても比較的柔らかい、頭に合ったものが良いといえます。
やはりSHOEIやAraiなど一流のメーカーになるほど快適性に関してもしっかりと時間をかけて研究・設計されています。
メット内の空気に関しては、ベンチレーションが重要になってきます。
ベンチレーションとは中に新鮮な空気を入れ、中の空気を外に排出する「換気システム」のことです。
主に原付用フルフェイスヘルメットの口のところに、そして額から後頭部にかけて設けられています。
その形状や数を確認して自分に合った選び方をしましょう。
4.形状
原付ヘルメットの選び方のポイントその4は、自分に合った形状のものを選ぶことです。
これには3つ目の「快適性」も関係してきます。
人によって頭の大きさ、形には違いがあります。
わりとゆったり目の原付用ハーフヘルメット、特にダックテールなどはフリーサイズでどんな人にも合うのですが、フルフェイスになってくると少し話が違います。
イタリアの「AGV」などはヨーロッパの人の輪郭に合わせて造られているので比較的細く、頭が入らない人もいます。
たとえ入ったとしても窮屈すぎて頭が痛くなってしまうことがあるので注意が必要です。
国産で最大手の「SHOEI」と「Arai」も、形状に多少の違いがあります。
もちろんどちらも「日本人」の頭の形に合あわせて設計されています。
しかしSHOEIは前後に頭が長めの人に向ています。逆にAraiはきれいな丸形の頭に向いています。
眼鏡をかけている人にとっては、原付用フルフェイスや原付用オープンフェイスヘルメットの内側の形状がとても重要になります。
原付用ヘルメット着用時に眼鏡をかけても問題がないかを事前によく調べておきましょう。
さらに、自分の顔に似合わないというのも重大な問題です。
顔の大きい人がスモールジェットヘルをかぶると顔がはみ出てしまって大きさが強調されてしまいますし、逆に顔の小さい人が小さめの原付用イーグルヘルメットなどをかぶると、「どんぐり」みたいになってしまって顔の小ささが強調されてしまいます。
人がかぶっているのを見ていいなぁと思って購入しても実際自分がかぶってみるとなんかイメージが違う、というのは多々あることなので、十分注意する必要がありますね。
お店で購入する際は店員さんがアドバイスをしてくれるので、実際にかぶって確認する選び方が一番無難かもしれません。
5.個性重視
奇抜なスタイルがお好きな方は、個性重視がおすすめです。
ネット上では個性的なものが多く販売されています。
原付バイクの魅力の一つは、自分好みに派手にチューンアップできることです。
派手にチューンアップした原付バイクには、それに負けないように強い個性派の着用が絶対条件ですね。
逆に金銭的に厳しいので安いスクーターしか買えないという方には、自分らしさをアピールできる個性的なものがおすすめです。
原付バイクが多少地味でも派手な柄ものをかぶっていれば、みんなの目線は頭の方にいきますので効果は絶大です。
世界に一つだけのオリジナル品が欲しい方は、無地の白もしくは黒の安価なものを買って、「自分でペイント」するという方法はいかがでしょうか?
比較的リーズナブルに個性的な一点ものを手に入れることができます。
また、ペイントをしてくれるお店もあるので、プロにお願いするのも一つの手ですね。
注意する必要がある点として、ネットで販売されている個性的で奇抜なフォルムの多くは、PSCマークやSGマークがついていません。
つまり「原付バイク用ヘルメット」としては販売されていないということです。
その安全性が保障されていないため、公道用としては売ることができないからです。
購入の際にはしっかりと確認し、間違いが起こらないような選び方をしましょう。
6.カラー
原付バイク用ヘルメットの選び方のコツその6は、原付バイクもしくは自分の服のカラーに合わせることです。
これも以外に見落としがちなポイントです。
例えば青系の服に黄色を合わせた場合、色彩のバランスはどうでしょうか?
あまりしっくりきませんね。
それでまず自分がいつもどんな服を着るのかを考えると良いでしょう。
どんな色の服を着るかを考えて、それに合うカラーを選ぶようにしましょう。
原付用ヘルメットを購入するためにバイク用品ショップに行くときは、いつものコーディネートをして着用すると感覚がつかみやすいですね。
もしグレーやブラックのスーツを着てバイクに乗ることが多いなら、派手な色や模様の入ったものはあまりマッチしないかもしれませんね。
さらに自分の原付バイクの色にも合うような選び方もします。
この場合、同系色の色でも良いかもしれませんし、逆に反対色をもってきてアクセントを入れることもできます。
このように原付バイクの柄や模様に合わせた選び方も良いですね。
例えばクラシックカラーでストライプが入ったのもなら、ジェットヘルやハーフヘルに多いストライプ柄がぴったりです。
「5」でも触れたように、自分でペイントしてみるのも楽しい選び方かもしれませんよ。
7.値段
原付バイクを通勤・通学に利用している多くの人にとって原付バイクはただの交通手段にすぎません。
その場合この要素はとても重要です。
もちろん安全なものが良いのですが、それと同時にできるだけ安いと助かりますね。
そこでありがたいのが「ホームセンター」の存在です。
ホームセンターでは比較的安価のものが多く販売されています。
安価であるだけでなく、販売されているものはすべてPSC規格やSG規格に適合しているものなので安心して着用できます。
また種類も豊富なので、フルフェイスからハーフまで自分に合ったものを選ぶことができます。
最近はオークションなどでもブランドものがお手頃価格で販売されていますので、そういったところで探してみる選び方をしても良いかもしれませんね。
8.フィーリング
最後に取り上げる要素は、選び方のポイントの最重要事項といっても良いでしょう。
それは「フィーリング」です。つまりその原付用ヘルメットを愛しているかどうかということです。
もちろんこれまで7つのポイントを考えてきました。
安全性や快適性や原付バイクとの相性などはとても重要ですが、やはり一番は〝自分が好きなもの”を購入することです。
自分が気に入ったものなら、それを大切に長く使うことができます。また、ツーリングもこれまでよりもっと楽しくなるに違いありません。
たとえそれが仕事用原付バイクであったとしても、好きな原付用ヘルメットを見てかぶるとテンションが上がります。
営業マンの方なら成績がアップするかもしれませんよ(笑)。
お店で直接触って確認するにしてもネットのページで見るにしても、自分が受けた「印象」は大切な要素です。
人がかぶっているのを見ていいなぁと思ったものでもいいでしょう。他の人の評価や観念を気にする必要はありません。
なぜならそれは「自分」が着用するものだからです。
自分の気に入った納得のいくものを、どんどん着用した選び方をしてみましょう。
最後に
「たかが原付バイクヘルメット、されど原付バイクヘルメット!」
このように選び方について考えてみると、原付バイクのヘルメット選びは奥が深いですね。
それだけに選ぶ楽しみもあって良いですね。
自分に合うそして原付バイクに合うヘルメットを選んで、楽しいバイカーライフを送りましょう。
お手元のバイクヘルメットを売りたい方はこちらからお申し込みください。
無料査定申込みはこちらから