これから免許を取得して、バイクを購入しようと思われる方、今までバイクに乗っていたけれど、何らかの事情でバイクに乗らずに過ごしてきたけれど、バイクにまた乗ろうと思われている方、新しいバイクを買ったので、ヘルメットも新調しようと思われる方などにとって、お気に入りのヘルメットを選んで、楽しいバイクライフを送っていただきたいので、そういう方々にとって、役に立てればと思います。

まず、バイクに乗るときに、重要な装備として、ヘルメットの存在が挙げられます。ヘルメットは、原チャリから大型バイクに関係なく、バイクに乗るあらゆる人が装着をしなければなりません。道路交通法に定められているので、ノーヘルで走行していると、お巡りさんに捕まってしまいます。バイクは、自動車と違って自分のカラダを保護してくれるものが無い乗り物です。大きい排気量のバイクになれば、速度が300㎞/h以上出るものもあれば、40㎞/h程度のものまで様々です。ですが、バイクに乗る以上、自分の身は自分で守るという意識を持たれたほうがいいと思います。そういう意味でもヘルメットの選び方は重要です。その為、自分を守ってくれるヘルメットの存在は、非常に重要で心強い存在なのです。

そのヘルメットの選び方ですが、どういうのを選ぶのかと言うと、ご自分の乗られているバイクに合わせたり、デザインや形、価格など選ぶ基準は様々です。ですが、自分の身を守ってくれる大事なヘルメットでもありますので、どういうヘルメットを選んだほうがいいのかをお伝えできればと思います。

■どんなヘルメットが安全か
ヘルメットには、安全規格というものが存在します。日本と海外とでこの安全規格は、国によって違ったりしています。日本ですと、PSCマーク(またはPSマーク)、JIS、SG(製品安全性協会)マークなどがあります。
PSCマークが無いヘルメットは、原チャリだろうが、大型バイクだろうが、ヘルメットとして認められていませんので、あくまでも観賞用となります。ですので、ヘルメットを購入される場合、このPSCマークがあるものであれば、ヘルメットとしての安全性は確保されていますので、ご安心ください。
SGマークは、PSCマークと同等の安全性が確保されていますが、こちらは、ヘルメットメーカーが自主的に第三者機関に安全性の評価をしてもらっているので、製品の欠陥がないように厳しく管理されています。
ヘルメット購入時には、PSCマークがあることと、SGマークが付いているものであれば、大丈夫と言うことになります。そして、ヘルメットの安全規格ですと、SNELL規格というものが最も安全性の高いヘルメットであることの証明でもあります。欧州では、SNELL規格よりもSHARP規格やECE規格が主流になっていますので、SNELL、SHARP、ECEという表記があれば、そのヘルメットの安全性は十分に確保されているということになります。ヘルメットの選び方としては、こういった安全規格を参考にヘルメットを選んでみてください。

■ヘルメットタイプによる違い
ヘルメットにはタイプがいろいろあります。フルフェイスヘルメットといった、頭、顔を保護してくれるもの、ジェットヘルメットと言われる顔の部分を保護していないもの、半帽タイプと言われる頭頂部を保護してくれるもの、と大きく分けると3タイプになります。この中で、最も安全性の高い順から言いますと、①フルフェイスヘルメット、②ジェットヘルメット、③半帽タイプ(ハーフキャップ)と言う位置づけになります。ヘルメットの選び方として、このタイプによる違いも重要です。
フルフェイスヘルメットは、頭頂部、後頭部、顎部分、額部分、頬部分を保護してくれていますので、最も安全性の高いヘルメットでもあります。ジェットヘルメットは、フルフェイスヘルメットのように顎の部分を保護していませんが、頭頂部、後頭部、額部分、頬部分を保護してくれます。半帽タイプは、頭頂部のみを保護しているため、最も安全性が低いと言われています。バイク事故で頭部に関して、最も負傷箇所の多い部分は、顎の部分であるといわれています。(全身でいうと、手や足のほうが負傷箇所としては多いです。)ですが、頭全体でみると、顎以外の負傷箇所のほうが多いので、頭頂部、後頭部、頬を保護してくれるヘルメットを選んだほうが良いです。ですので、半帽タイプ(ハーフキャップ)は、頭頂部のみを保護しているので、ヘルメットとしての保護機能は十分ではないと言えます。ですので、安全性と言う点でいえば、フルフェイスヘルメットかジェットヘルメットのタイプを選ぶと良いです。
この2タイプのヘルメットは、カラーバリエーションも豊富ですし、メーカーも豊富にラインナップしておりますので、気に入ったデザインのものも見つけやすいです。

■ヘルメットのサイズ、これ重要
自分の気に入ったヘルメットが見つかったら、ヘルメットのサイズを確認してください。自分の頭のサイズを把握している方は、ほとんどいないと思います。ですので、購入前には必ず試着することをおすすめします。自分の気に入ったデザインであっても、メーカーによって、フィット感が違います。いくら自分が気に入ったヘルメットであっても、自分の頭に合わないというケースもあります。そういうヘルメットを選び、万が一事故に遭遇してしまったら、ヘルメットの安全機能が不十分なケースもあり得ます。ヘルメットを購入される前には、試着してみて、自分に合っているかの確認は必要です。ヘルメットには、サイズが細かく表記されているものがあります。半帽タイプのものは、フリーサイズのものが多いです。このヘルメットのサイズですが、メーカーによって、微妙に違います。A社のMサイズとB社のMサイズでは、極端なことを言えば、SサイズとLサイズくらいの差があることもあります。特にアメリカやヨーロッパのヘルメットメーカーは、同じサイズ表記であっても、日本のメーカーと比べて、小さめに感じることがあります。そして、ヘルメットは、必ず装着しなければならない装備品ですので、着用していて不快感や違和感があると、それが気になってしまい、ツーリングなどにバイクで出かけとようと思えず、バイクを楽しめなくなってしまいます。その為、ヘルメットを試着した時のフィット感が自分にあうかどうかを試着して確認してください。ヘルメットを着用して、首を横に振ってもずれないか、首を横に振って、ずれてしまうサイズでは、車線変更などで、後ろを向いたときにヘルメットがずれてしまっては大変危険です。
また、以前所有していたちょっと昔のヘルメットを使用しようと思われている方や、友人、知人のヘルメットをもらう予定になっている人は、ヘルメットをかぶった時に、昔と顔つきも変わっていたり、友人、知人と頭のサイズが違ったりと、あまりフィットしないこともあるかもしれませんので、一度試着してみてご自分にフィットしているかどうかを確認しておいてください。フィットしていないようなものでは、ヘルメットの安全性が損なわれてしまいますので、お気を付け下さい。そして、古いものですと、ヘルメット自体が劣化していたりして、当時誇っていた安全性が損なわれている可能性もあります。ちょっと地面に落としたりすると、ヘルメットにヒビが入ったりする可能性もあります。それがヘルメットだけだから良いですが、自分の身に置き換えるとぞっとします。ヘルメットの選び方として、サイズが自分に合っているか、または、サイズの微調整が出来るのかも重要なポイントになります。

■ヘルメットをキレイに
ヘルメットを購入して、1週間、1か月とだんだん使っていくと、自分の汗などをヘルメットのインナーとという部分がどんどん吸い込んでいきます。このインナーですが、メーカーによっては取り外しにくい、取り外しやすい、取り外せないなど様々です。このインナーを洗うことが出来たら、ヘルメット内部を清潔に保つことが出来ます。その為、このインナーが取り外せるものタイプのものだとインナーの洗濯もできますし、交換もできます。インナー自体は、簡単に取り外せるのですが、メーカーによっては、取り付けるときに四苦八苦してしまうものもあります。インナーが取り外せるタイプのものですと、ヘルメットの内部を清潔に保つことが出来ます。ヘルメットの選び方の一つとして、インナーの取り外しとつけやすさも大事なポイントではあります。参考までに自分の感覚では、SHOEI、ARAIは取り外しやすくて、取り付けやすいですし、OGKは取り外しやすいけれど、取り付けにくいという印象です。大事なヘルメットですので、長く使いたいという方には、このインナーの着脱は、ヘルメットの選び方として、抑えておいたほうがいいポイントです。

■安いヘルメットだと不安?
ヘルメットが万が一の事故などに遭遇しても、自分の身を守ってくれるものであるならば、高い価格帯のヘルメットがいいと思われるかもしれません。確かに価格は高ければ、高いほどより安全なモデルと言えます。というもの、価格が高いモデルは、非常に良い材質のものを使用しておりますので、安全性と言う点については、抜群の性能と言えます。逆に言えば、価格が安いモデルは、安全性が低いのかというとそうではありません。ヘルメットの安全規格と言うものがありますので、各メーカーともPSCマーク、SGマークがついているからです。つまり、PSCマークとSGマークがついているものであれば、安全性と言う点では、同じ基準を満たしていると言えます。ですが、前述した価格の高いモデルは、日本の規格だけでなく、SNELL規格など多くの規格を十分に満足しているモデルでもあるため、価格もそれに見合ったものと言うことになります。ですが、残念なことに、ヘルメットは製造後からどんどん鮮度が落ちていくように劣化するものです。新品で購入したものであって、使えば、かぶり心地も変わってきますし、ヘルメットの帽体と言われる外殻も直射日光や風雨にさらされたりして劣化します。衝撃に対して潰れる役目をしてくれる緩衝材も劣化していきます。その為、価格の高いヘルメットだからと言って、5年10年と使用し続ける事は出来ません。日本の安全規格のSGマークは、3年の有効表示期間しかないため、日本のメーカーは3年毎の買い替えを推奨しています。

■安全以外のヘルメットの機能
ヘルメットには安全以外に様々な機能があります。ヘルメット内部の通気性が良いエアベンチレーション機能、バイクで走っていると気になる風切音に対する静粛性、UVカット加工されたシールドが内側にあるインナーバイザーがついているもの、まだ開発段階ではありますが、バイクの速度などの情報がヘルメット内部のディスプレイで表示してくれるSF映画のような機能まで、実に様々な機能があります。そして、バイクでロングツーリングをしたいと思われている方であれば、軽量なヘルメットで首への負担も軽減されるでしょう。さらに、ヘルメットの顎紐の締め方も好みが分かれるところです。Dリング式とラチェット式やワンタッチ式など、同じメーカーでも顎紐を締める方式がヘルメットのタイプによって違います。Dリングは、自分のさじ加減で締めたときの感覚が異なりますが、ラチェット式やワンタッチ式だと、ヘルメットをかぶるたびにこの締めた時の感覚がまったく違うということもないですし、脱ぎやすいという特徴もあります。この機能面では、ご自分がバイクで何かしたい、何かしようと思う状況でご自分が欲しいヘルメットの機能は変わってくると思います。

平成22年から24年のバイク事故による死亡事故の損傷部位として、頭部が約50%の割合を占めています。万が一の事故には遭遇したくないですが、バイクに乗る以上自分の身を自分で守る必要があります。ですが、いくら安全のためとはいえ、自分の気に入らないデザインのものを選ぶ必要もありませんし、楽しいバイクライフが遅れるわけもありません。ですが、いくら気に入ったデザインのヘルメットを選んだとしても、ご自分にフィットしていないと、万が一の事故に遭遇した時にヘルメットはあなたを守ってくれることはありません。ヘルメットの選び方としては、ヘルメットの安全規格、ヘルメットのタイプ、そして、ヘルメットのフィット感、それにかぶり心地すべてに満足するものであれば、お気に入りのヘルメットをかぶって、バイクできっと素敵な体験ができるでしょう。ですが、なかなかネットを検索しても、どうすればいいのかと迷われる方もいらっしゃるでしょう。ご自分が購入しようと思うバイクや、街中でバイクに乗っている人を見かけたときに参考になりそうな人などを観察しながら、ヘルメットのデザインやタイプを決めてみてください。ご自分がバイクに乗ってこれからどう楽しもうかを考えてみると、ご自分の欲しいヘルメットのイメージが湧いてくるでしょう。そのイメージが湧かなくても、近くにバイク用品店がある方は、迷わずバイク用品店に行き、そこで、とりあえずヘルメットを試着してみてください。ご自分に完全にピッタリフィットするものを見つけるのは、既製品を購入しようとする以上とても難しいです。ですが、バイク用品店でもヘルメットメーカーのプロショップとして活動しているところもあります。ヘルメットメーカーは限られますが、ヘルメットをご自分にフィットしてくれるように微調整をしてくれますので、色々相談してみると良いです。
ヘルメットの選び方として、①安全規格を確認する。②ヘルメットの好きな形を決める。③ヘルメットのサイズを確認する。出来れば、試着などをしてください。④ヘルメットが洗えるもの。⑤予算に見合った価格のもの。⑥ヘルメットの機能性の6つのポイントを挙げさせていただきましたが、何よりもご自分のお気に入りのヘルメットを探してみてください。きっと、あなたのヘルメットに巡り合えるはずです。